今度は脳腫瘍。

目が見えにくい。

老眼かと思った。

字が読めない。なぜか右側が見えにくいらしく、歩いていると右側から急に人が出てきてぶつかってしまう。

領収証の宛名を書くのに、枠の中に収まらない。雑誌を読みたいのに、行を追えない。

 

会社のスタッフの勧めで、眼科を受診。

2日に渡って色んな検査をした結果、脳を見てもらった方がイイから紹介状を書くね、と先生に言われ、『去年、乳癌の治療を受けたのですが、転移とかそーゆーのですか?』と、聞いたら、ちょっと先生の顔色が変わり。

 

やべえ、またか。

 

頭も締め付けるように痛い。三蔵法師に懲らしめられている孫悟空の気持ちがよくワカル。立ち上がったときや、うつ伏せで横になり、本を読もうと頭を上げたときなど、割れるような痛みではなく、何か専用の道具で締め上げられているような、それはもう尋常ではない耐え難い痛み。

 

とりあえず大きい病院へ。

また眼科で検査をし、両目とも視野が半分から左側しかなかった。

ええ?

緊急だから、みたいな連絡をしながら、MRI をねじこんでくれたみたいで、その日のうちに撮った画像も見せてもらえた。

 

自分の眼球よりも遥かに大きい、袋状になった腫瘍が、左右両方にあり、後頭部のやや下の方に、白く丸いピンポン玉の様なのが3個。

思わず『こりゃスゲーな!』と口走った。

今度はもう無理かな、と真面目に思った。

 

去年かかった乳腺外科に今度は紹介状を書いてもらい、受診。そこでもCT を撮り、実は肺にも転移が確認された。

 

そこでまた、今度は脳神経外科に紹介状を書いてもらい、受診。乳腺外科の院長先生の知ってる放射線の先生がいるらしい。

 

即、明日から入院ね、と言われ、慌てて会社に連絡。私はコンビニの店長なんだけど、人員不足で私の替わりになるひとがいないのは知ってる。しかしそれどころではナイ。

 

とりあえず入院。

 

気が弛んだのか、一気に症状が悪化した。

目を開けると酔う。見えているのに遠近感がない。ときに完全に一個のものが全て二個にダブって見える。とてもじゃないけど、皆が心配して送ってくれるLINEに返信が出来ないどころか、目を開けていられないので食事もとれず、栄養剤を点滴される始末・・・。

一週間ほど検査をして、開頭手術と、ガンマナイフという放射線治療をする事になった。

 

                つづく