そして今でも癌治療。

抗がん剤を始めて1ヶ月、ついに髪の毛が抜け始めた。ある日突然、なにげなしに引っ張ったら、3本位まとめて抜けた。それからは、朝起きると枕元がスゲー事になるので、タオルを敷いて寝た。


お腹を下すし、膀胱炎に何回もなる。抗がん剤は、癌に作用するのと同時に粘膜を攻撃してしまうらしい。


ドライアイみたいに、目が乾いてシバシバするので、花粉症用のメガネを買った。鼻の中も、口の中も乾く。


眉毛もまつげも、身体中の毛がなくなった。


足が筋肉痛みたいな感じで痛い。じっとしててもキツい。まるで限界までマラソンでもしたみたいに、キツくて立っていられない。


でも副作用があるってことは、本作用もあるってことだから、がんばるしかない。


3週間に1回を5セットやって、いよいよ手術のために入院した。右乳房の全摘出手術である。


朝から絶食。昼から手術。


しつこいようだが、自覚が足りない。


緊張する事もなく、ただただなすがまま、あっという間に麻酔が効いて、手術は終わった。


目が覚めると、気管になにか詰まってるみたいな感じで、ゲホゲホなった。手術したらしき所に響いて痛かった。詰まってる感じが取れなくて、むせるのが止まらないでいると、喘息の吸入器みたいなのを着けてくれて、またいつの間にか寝てしまっていた。


次の日。ゴハンはお粥だった。
一日中眠くて、痛くて、ベッドで朦朧としていた。


また次の日。
すっかり元気になり、食堂にゴハンを食べに行く。暇なので、また喫煙所に何回も行く。


そんな感じで一週間、あっさり退院。


このあとは、ハーセプチンという、抗がん剤ではなく、癌を抑える薬を点滴で投与するため、また通院。その前に、放射線治療をしなければならない。これは毎日で、5週間通う。


近所の国立病院に通うことになり。


初日は、放射線を当てる所を、体に直接油性マジックでマーキング。座標みたいなマークがあちこちついた。
後はほんの5分か10分の放射線照射のために毎日通う。
5週間終わった頃には、強い日焼けみたいになって、シャワー浴びてもヒリヒリした。


ここまでで、癌の診断を受けてから、はや半年。


よく、手術すると腕が上がらなくなるとか言われてたけど、今の技術はそんな不幸なことにはならないらしく、(入院中に暇なあまりヨガとか腹筋とかやってたせいか)でも慣れない生活で体力が落ちた気がする。


ここからまた半年間、ハーセプチンと飲み薬のホルモン療法が始まる。