発達障害とは

発達障害という言葉を聞いたことない人は、ほぼいないと思うけど、正しく理解している人は少ないと思う。

私の息子は発達障害です。

息子が中学生のとき診断を受けました。自動相談所に毎月カウンセリングに行き、どうやら自分も発達障害ということに気づきました。


発達障害という言葉に、初めはショックを受けた。うちの子は普通じゃないんだ、と思った。
けど、よくよく話を聞いてみると、そうじゃない。普通じゃないけど、異常ではないのです。


息子は、保育園時代は、すごくおとなしい子でした。お友だちからおもちゃを奪い取られても、少々乱暴に扱われても、ちっとも怒らず、先生には『人がよすぎます』と、言われていました。

小学校になると、算数以外は全く出来ず、毎日忘れ物をするし、家の鍵を何度作ってもなくすし、お友だちの物を勝手に持って帰るし、授業に全く集中出来ず、いつも手遊びをしていると、どの学年も担任の先生に言われました。唯一、工作だけは、職人並みによくできました。
万引きをする事も増えました。
お店の人にも、警察にも、私にも、発覚するたびに泣いて、多分本気で謝っていました。
でもまたすぐ次の日同じ事をしたりしました。
でもやっぱりおとなしい、地味な普通の子でした。

中学生になっても、万引きは治まりませんでした。スーパーに納品されたばかりのパンをバットごと盗んだり、大きなモデルガンを、同じ物を2つ、抱えたまま堂々と店を出たり、何度も警察に行きました。
家出をして、2週間も帰ってこない、と思ったら、家の押し入れの天袋に潜伏していて、私が仕事に行くと出てきて、ゴハンを食べて遊びに行ったりしたこともありました。捜索願いまでだして、大変な思いをしていたのに、天袋で発見したときは正直焦りました。


この人は異常だ。



この事件から、自分の子なのに何考えているか解らない、と思い、中学校の先生に紹介してもらい、児童相談所に行くことになりました。


大学病院の専門の先生に来てもらい(この時は異常行動があるからと、緊急で診てもらったけど、この人の診察を受けるのは、ホントは三ヶ月待ちらしい)、問診を受けて、知能テストみたいなのをやって、次の月位に診断がでた。


学習機能性発達障害です。


『障害』という所だけが耳に入り、衝撃を受けた。いわゆる障害者、というイメージで。


知能は問題ありません。
息子さんの場合は、耳で聞いた情報を脳が処理
する機能が弱く、そのかわり目で見た情報を処理する能力は優れています。物を作るの得意でしょ?工作とか。あと、短期記憶障害があるので、言われたことや、今していたことをすぐ忘れます。耳で聞くのも得意じゃないしね。睡眠障害もあります。寝たり起きたりする神経の伝達がうまくいかないので、自分で睡眠時間をコントロール出来ないと思います。


先生が淡々と説明するのを聞いても、すぐには消化できず、障害者の母になってしまった。これからの生活どうしよう、と頭をかかえた。


違うんだよ、そーゆー事じゃないんだよね。


でも自分が理解するまで、1年くらいかかった。自分の価値観や考え方を大幅に変える必要があったし、でも息子の味方は私しかいない。私の決断で、息子の人生が大きく左右されてしまう。


新たなスタートでした。



              つづく。