1年前に癌になった話  その2

さて、1週間たって、2回目の診察。

「体調はどうですか?」
と、気を使ってくれる先生。

「この前の細胞診の結果、悪性の腫瘍でした。つまり、癌です。だいぶ進行してます。肋骨の方まで癌細胞が拡がっていて、内側の筋肉に食い込んでいっている状態です。これから一緒に治療を頑張っていきましょう。」


ゆっくりとした口調で、私の反応を見ながら話してくれているのは解るけど、もともと人見知りだし、無表情な上に、さっぱり実感も湧かず、ハイ、とか、へー、とかしか言わない私に、きっと先生は困っていたに違いない。


この前撮ったMRIとPET-CTの画像を見ながら、どこにどんだけの腫瘍があると説明してもらい、リンパにも"とんでる"と聞いて、エコーで首筋をみてたのはそれだったのか、ふーん、とか思い、そのあと、ナゼか家族構成とかペット飼ってるの?とか聞かれて、質問されるがままに答えていたら、来週から入院してもらって、治療を始めます。って、ええ!話早いよ…と思ったけど、大きい病気ってそーゆーモンなのかなあ、ろくに病気したことないからわかんねーわ、まあいい。致し方ない。

病気になった事よりも、仕事どうしよう、とか、モモちゃん(うちで飼ってるチワワ)のお世話どうしよう、とか、ベランダのミニバラが病気だから、このままテキトーな世話してたらかれちゃうな、とか、日常が崩れる不安しかなかった私。

入院前に、もう一回病気の説明と、治療方針の説明と、入院の説明をするというので、どうしてもついてきたいという姉ちゃんと病院へ。


またMRI とPET-CT の画像を見ながら病院について解説していただき、「病気のレベルはね、4です。ステージ1から4まで、1、2、3、4まであるうちの、4。解るかな?」

へー…としか言いようがナイ。

私の後ろでカタマる姉ちゃん。


まずは抗がん剤を使って、本体の大きい腫瘍を弱らせてから、手術をします。全摘です。
抗がん剤を使うから、ウィッグを用意したほうがいいよ、とか言われ、うーん、いつまでたっても実感がわかない。


会社の社長は理解のあるかたで、私が入院できるように、仕事の人員の手配など瞬時に動いてくれたのは、大変有難い。癌で入院するなんて言うと、じゃあもう働けないんだったら…みたいな感じにもってかれる会社も多いらしい。いや、良かった。


入院なんて、早産しかけた時と、出産の時しかしたことない私にとって、もはやちょっとした旅行みたいな気になっていたりする。


しかしこれが以外と大変だった。
それなりに楽しんだけど。